ロックは金太郎飴なとこがいいんだろうけど、虫歯になっちゃうよ

ミゲルというやばいニガの音楽家が今アメリカで活動しているということを某氏から聞いたので
"Kaleidoscope Dream"というアルバムを聴いてみた。
よかった。最初は良くて、ちきしょ、負けた、とおもってくやしかった。
変な話とおもわれるかもしれないが同時代の音楽家に対してはそういう気持ちで聴取に臨ん
でいるので仕方ない。イジー・モビーがヒップ・ホップの基本的な精神って何ですか?と聞かれ
たときに負けず嫌いの精神だ、といっていて、自分はa-boyでもb-boyでもc-boyでもないけれ
どないけれど非常に納得したことであるよ、と詠嘆調。




音楽の内容について文章で語ろうとすると途端に安っぽくなるので実際に聴いてみてくれとしか
言いようがないけれど、白いとも黒いともいえるような、どちらかというと白いサウンドなんだ
けど、やっぱり歌が黒い。悩ましい声。最大の武器だとおもうしサウンドも非常におもしろいの
で良くないわけないでしょ。黒くもあり白くもあるという音楽の先駆ってやっぱプリンスだし、
向こうでは比べられているらしいけれど自分はプリンスっぽさは感じなかったな。むしろ、ディ
アンジェロの方が分かりやすくプリンスの影響を表にだしているとおもう。




何か新しさを感じる。これは喜ばしいことだ。それと音楽を聴くというのは変わった体験がしたい、
気持ちいいから、音楽史的興味エトセトラエトセトラあるけれど、時間と空間に隔てられているが
精神的な同胞を見つけ出したいというのもあって、シンパシーを感じれるミュージシャンが現在進
行形で活躍しているというのも嬉しい。ここ最近はアナログ・レコードをディグる日々が続いてい
て、それはそれで楽しいのだけれどそれだけではいかん、やっぱ過去の賛美みたいなものに自分で
は意識してなくてもしてしまいがちだからねー。レコードの音はいいけれど、アナログ時代をシミュ
レートした録音だとかは気持ちワルイ。




今ではすっかり彼のファンになってしまってユーチューブで日夜ミゲル動画を漁っているのだけれ
ども、ライブでのステージングも素晴らしくてマイク・スタンドが蛍光灯?で光っている。スター
ウォーズのライトセーバーみたいになってんの。顔も宇宙人みたいで、なんか愛嬌あっていいんだ
よなー。



あばよー